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SSDの故障原因とその症状まとめ

パーツ SSD

SSD(ソリッドステートドライブ)は、HDDと同じようにデータを保存するためのストレージですが、フラッシュメモリを使用しているためHDDよりもデータ通信速度が高速なのが特徴です。最近では搭載するパソコンが増えてきましたが、HDDよりも価格が高いため、まだまだ導入していない人も多いパーツです。

ここでは、SSDが故障してしまったときの症状や前兆、SSDの寿命について詳しくご紹介していきたいと思います。

故障した時の症状一覧

SSDが故障してしまった場合、いったいどんな症状が発生するのでしょうか。
以下は、よくあるSSDの故障事例をご紹介しています。

1.パソコン起動後、数分~数時間経つと頻繁にフリーズする

SSDが故障してしまうと、パソコンを起動後に数分~数時間すると、パソコンがフリーズしてマウスやキーボードの操作をまったく受け付けなくなってしまう場合があります。

しかも、本格的に故障しているSSDの場合、フリーズの頻度が多くなります。

もし、最近になってパソコンがよくフリーズするようになった方は、SSDの故障が原因かもしれませんので注意が必要です。

2.「ブートデバイスが見つからない」エラーが起きてパソコンが起動できない

パソコン起動時に黒い画面に青文字または白文字のメッセージで「Boot Device Not Found」と表示されていた場合、SSDが故障している可能性が考えられます。

これは、「ブートデバイスが見つかりません」という意味で、パソコンがSSDを認識できなくなっている状態です。SSDには通常、OSをインストールしている場合が多いので、SSDを認識できなくなってしまうと、パソコン自体が起動しなくなってしまいます。

尚、パソコンのケースを開けて、SSDに挿し込まれているSATAコネクタを挿し直すと、パソコンが起動する場合があります。

故障診断方法

SSDの故障が疑わしい場合、どのように判断したらよいのでしょうか。ここでは、SSDが故障しているかどうかのチェック方法をご紹介します。

1.「CrystalDiskInfo」でSSDの状態をチェックする

「CrystalDiskInfo」を使用することで、SSDの状態をチェックすることができます。「CrystalDiskInfo」をインストールすると、自動的にSSDの健康状態をチェックして、パーセンテージで表示してくれます。もしも「CrystalDiskInfo」で示される健康状態のパーセンテージが低い値になっていたら、SSDが故障している可能性が高いでしょう。

それでも不調の原因が特定できない場合は…

SSDは故障時の症状があまり多くありませんが、フリーズなどは他のパーツが故障したときの症状と被っていてわかりにくい場合もあります。

もし自分で調べても不具合の原因が特定できない場合は、メーカー修理や専門業者への依頼も検討してみることをおすすめします。

パソコンを修理に出す前の注意点

故障の前兆一覧

SSDが故障する時は突然すると言われており、故障する前兆が少ないパーツとして有名です。大切なデータを失わないためにも、数少ないSSDが故障する前兆を見逃さず、故障する前に対処することが重要です。

1.パソコンを起動してから数分~数時間後にフリーズする事がある

パソコンを起動してから数分~数時間後にフリーズすることがたまにある場合、SSDが故障する前兆かもしれません。SSDの故障が進むと、フリーズの頻度が上がっていきます。

2.デフラグ時にエラーで止まる

SSDのデフラグ中に、エラーなどが発生して止まりやすくなると、SSDが故障する前兆の可能性があります。なお、SSDはHDDとは構造が違う為、デフラグは推奨されていませんのでご注意ください。

寿命を延ばす方法

SSDの寿命はHDDに比べると長いと言われていますが、データの書き込み回数に上限があることでも知られています。ここでは、SSDが実際に何年使用できるのか、詳しい寿命を見ていきましょう。

1.SSDのデータ書き込み上限回数について

SSDは最近のテストによって、少なくとも約700TB分のデータ書き込みを行えることがわかっています。ただし、これはSSDの種類によって異なり、上位のSSDであれば、データ書き込み上限はもっと多いです。

気になるのは700TBというデータ書き込み上限が、実際に使用した場合に何年間もつのかという点ですが、仮に一日10GBのデータを書き込んだとしても、190年もつ計算になりますので、データ書き込み上限については、SSDの寿命を考える上でほとんど気にしなくていいでしょう。

2.SSDの寿命を決める経年劣化

SSDの寿命はおおむね5~7年程度と言われています。

その理由は、SSD自体の経年劣化です。SSDは書き込み上限回数が決まっていますが、これについては先ほどご説明したとおり、ほとんど気にする必要が無いレベルです。SSDは物理衝撃には強いのですが、静電気などの電気的な影響に弱いため、日々の使用によって絶縁体が経年劣化し、データが失われてしまう可能性があります。

ただし、最近のSSDは書き込み回数も上がり、全体的に寿命も伸びていますので、一概には言えません。SSDの寿命については、使用中のSSDの発売時期も考慮する必要があるでしょう。

3.SSDの寿命を縮める要因

SSDの寿命は以下の要因で短くなってしまう場合があります。

デフラグ

SSDはHDDと似ているため、つい同じようにデフラグをしてしまったほうがいいと考えてしまいますが、基本的にデフラグはHDD用にプログラムされたものなので、SSDでは行う必要はありません。SSDにデフラグを行ってしまうと、逆に寿命を短くしてしまう原因になってしまう場合がありますので、注意が必要です。

パソコン内の熱

これはSSDに限ったことではありませんが、パソコン内の温度が高温になっていると、SSDが故障してしまう原因なります。特にSSDは他のパーツより熱に弱いと言われていますので、注意が必要です。パソコン内部のホコリ掃除や、室内の気温などに気を配りましょう。

SSDはパソコンの中でも重要な部品です。SSDの特性を理解して、できるだけ寿命が伸びる使い方を心がけましょう。

hituzi

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