光学ドライブは、パソコンでDVDやCDを読み込んだり、書き込んだりするための機器です。光学ドライブは、パソコンを構成するパーツの中では、比較的故障が少ないと言われていますが、それでもやはり故障してしまうことはあります。
この記事では、光学ドライブが故障したときの症状を詳しくご紹介するとともに、故障する前兆や、光学ドライブが故障しているかどうかの判断方法、さらに光学ドライブの寿命についても触れていきます。
故障した時の症状一覧
光学ドライブが故障するとどのような症状が起こるのでしょうか。ここでは、光学ドライブが故障したときの症状についてご紹介していきます。
1.DVDやCDを読み込まない
光学ドライブが故障した時の代表的な症状として挙げられるのが、このDVDやCDを読み込まなくなってしまう事例です。この症状は、レンタルしてきたDVDや音楽CDを光学ドライブの中に入れても、読み込みが始まらず、自動再生も発生しない、といった状態です。
なお、光学ドライブが故障してDVDやCDを読み込まなくなる時の症状には、以下のようなバリエーションが存在します。
- ・CDやDVDを光学ドライブに入れても回転しない。
- ・CDやDVDは光学ドライブ内で回転するが、パソコン上では認識されない。
2.DVDやCDを読み込み中または書き込み中にエラーが発生する
DVDやCDを読み込み中、書き込み中に、パソコン上でエラーが発生した場合、光学ドライブの故障かもしれません。単純にソフトウェアの問題の可能性もありますので、エラー内容をインターネットで検索するなどして判断しましょう。
3.トレイが開かない、出てこない
光学ドライブのトレイが開かなかったり、出てこない場合は、光学ドライブが物理的に故障している可能性があります。また、トレイは開いて出てくるが、すぐに戻って閉じてしまうような場合も、同様に光学ドライブの物理的な故障が考えられます。
4.DVDの再生中に、映像が止まったり音が途切れたりする
DVDで映画などを再生中に、映像が途中で止まってしまったり、音が途切れるてしまう場合、光学ドライブの故障が考えられます。
故障診断方法
光学ドライブが故障しているかどうか診断するためには、どのような方法で確認すればいいのか?ここでは、光学ドライブの故障診断方法をご紹介していきます。
1.DVDやCDに傷やゴミが無いか確認する
DVDやCDに傷やゴミがついていると、光学ドライブは正しく読み込めない場合があります。まずはDVDやCDに傷やゴミが無いかどうかを確認してください。傷やゴミがある場合はメディアの原因が考えられますが、もしも傷やゴミが無いのであれば光学ドライブが故障している可能性が高いです。
2.DVDやCDを別の光学ドライブで読み込んでみる
読み取れなかったDVDやCDを、別の光学ドライブで読み込んでみましょう。別の光学ドライブでも同様に読み込めないのであれば、DVDなどのメディアに問題がある可能性が高いです。反対に読み込めた場合には、読み込めなかった光学ドライブに問題がある可能性が高いでしょう。
3.複数のDVDやCDで試してみる
光学ドライブが故障しているかどうか確かめるために、複数枚のDVD・CDで読み込めるかどうか試してみましょう。もし全てのDVD・CDが読み込めないのであれば、光学ドライブが故障している可能性がかなり高いです。
4.光学ドライブのレンズが汚れていないかチェックする
光学ドライブには、DVDやCDなどのメディアを読み込むためにレンズがついています。そのレンズが汚れていると、DVDやCDを正しく読み込めない場合があります。レンズクリーナーなどで、光学ドライブのレンズを拭いてみると、メディアが正しく読み込めるようになる可能性がありますので、お試しください。
5.デバイスマネージャーでドライブの異常をチェック
光学ドライブに異常があるかどうかを、パソコン上でチェックすることも可能です。
- 「スタートメニュー」から「コントロールパネル」を選択。
- コントロールパネルの中にある「システムとセキュリティ」をクリック。
- 「システムとセキュリティ」の中にある「システム」から「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「デバイスマネージャー」の一覧に表示されている使用中の光学ドライブをダブルクリック。
- 光学ドライブのプロパティ画面が開き、デイバイスの状態が表示されます。
上記の方法でデバイスの状態を確認し、異常が発生していないかどうか確認してください。正常であれば、「このデバイスは正常に動作しています。」と表示されているはずです。もしもエラーが表示されている場合は、光学ドライブが故障か、パソコン上の不具合が発生している可能性が考えられます。
それでも不調の原因が特定できない場合は…
光学ドライブの故障は、DVDやCDなどのメディアが読み込めなくなったり、トレイが開かなくなったりすることが多いため、比較的わかりやすいと思います。それでも不具合の原因が特定できない場合は、メーカー修理や専門業者への依頼も検討してみることをおすすめします。
故障の前兆一覧
光学ドライブが故障する前兆には、どのようなものがあるでしょうか。ここでは、光学ドライブが故障する前兆についてご紹介していきます。
1.DVDやCDを読み込まないことがある
DVDやCDに傷やゴミがついてないにもかかわらず、光学ドライブに入れても読み込まれないことがあったら、光学ドライブが故障する前兆かもしれません。さらに光学ドライブの故障が進むと、DVDやCDをまったく読み込まなくなってしまうこともあります。
2.DVDやCD読み込みに時間がかかる
DVDやCDの読み込みに、普段より時間がかかる場合、光学ドライブが故障する前兆かもしれませんので、注意が必要です。
寿命を延ばす方法
光学ドライブの寿命は、使用頻度によって変わりますが、おおむね3~5年程度です。DVDやCDを読み込んだり書き込んだりする枚数が多い方が、寿命は短くなり、より早く故障してしまうことが考えられます。また、より高性能の光学ドライブが出たり、パソコンの別パーツが壊れて、パソコンごと買い替える必要がある場合など、壊れていないのに交換するケースも多いです。