急いで修理したいけど、どうすれば良いの?状況に応じてパソコン修理業者を選ぶ

パソコンを修理に出す前の注意点

パソコンが壊れたらどうしたらいいの?

パソコンが動かなくなったり、調子が悪くなったりするトラブルは、突然、発生します。いざ修理に出そうと思っても「どこに出せばいいのか…?」と悩みますよね。

パソコンを修理に出す場合は、色々と確認しておきたいことや、決めておいた方が良いことがあります。特に初心者の方は、参考にしてみてください。

1.保証期間内か確認し、どこで修理するか決める

費用的な面もありますが、保証期間内・保証期間外で修理を依頼する業者の選択肢が変わります。またパソコン専門の修理業者の中には、悪徳修理業者も存在しますので、自分に合ったところへ依頼しましょう。

2.有償修理をする場合は、予算のボーダーラインを決める

パソコンにも寿命があります。買ったばかりで保証期間内であれば、修理をお勧めしますが、何年も使用しているパソコンなら愛着がない限り、買い替えを検討し、新しいパソコンを買った方がいいこともあります。

3.パソコンを修理に出す前に行っておいた方が良いこと

修理に出す業者によっては、修理後、パソコンがリカバリー(初期化)されて返ってきてしまうことがあります。修理後、パソコンが今の状態のままに使えるように色々と事前に準備をしましょう。

4.パソコンの中にある個人情報について

パソコンは個人情報の宝庫です。
個人情報の流出を防ぐためにも、仕事で使う資料やデータ、プライベートの写真・動画などが入ったままになっていないか、不安な方は事前に確認しておきましょう。
またパソコンにログインするユーザアカウントとパスワード、ブラウザの履歴やログインID・パスワードについてもどうすればいいか説明していますので、参考にしてみて下さい。

まず保証期間内か確認して、どこに修理に出せば良いのか、一緒に確認していきましょう!

ネットの執事さん

保証期間内か確認し、どこで修理するか決める

保証期間はメーカーなどによって様々ですが、パソコンを購入した時の通常の保証は1年間です。保証期間内であれば、パソコンの各メーカーのカスタマーサポートに修理を依頼するのが、費用的にも最も効果的です。

大型家電量販店やパソコンショップなどで購入した時に付いていた保証書を確認しましょう。もしかしたら、今はレシートのような形になっているものが多いかもしれません。

保証書

保証書を紛失してしまった場合や保証期間外の場合でもメーカーで有償修理を受け付けていますが、修理費用が高かったり、修理に時間がかかったりします。
データのバックアップのサービスがないことが多く、修理の際にリカバリー(初期化)されて、パソコン内のデータが消えてしまうケースもありますので、注意してください。

スピーディに確実に修理したいのであれば、一般的に意外と知られていませんが、パソコン専門の修理業者に任せるという手もあります。こちらは有償なだけあって、修理する際、パソコンの中の状態を極力維持し、データを消さないように配慮してくれます。

以上をまとめると、パソコン修理を依頼する場合は、次の4タイプの中から自分に合った修理業者を選ぶことになります。

修理を依頼できる場所 パソコンのメーカー・購入した場所 保証書の有無
パソコンメーカーの
サポート
購入したパソコンのメーカー 保証期間内であれば
保証書を使用して修理
すれば「無料」
※一部、保証範囲外も有り
大型家電量販店 パソコンを購入した店舗・ショップ
パソコンショップ
パソコン修理業者 パソコン専門の修理業者 有償

早く修理したい、データを消したくないなどの希望が特に無ければ「保証期間内」であれば、パソコンのメーカーや購入した店舗の保証書を利用して修理に出す方が賢明でしょう。

もっと各修理業者の特徴を知ってから修理に出したい方は、パソコン修理業者の対応・特徴・費用相場を徹底比較【有償修理版】で比較表からでは見えないメリット・デメリットなども詳細に紹介しています。

自分に合ったパソコン修理業者を探そうと思っている方は、噂の口コミ評判は本当?パソコン修理業者10社から実際に見積もりを取ってみました!を参考にしてみてください。

自分がどこへ修理に出せばいいか選んだら、次は予算のボーダーラインを決めましょう!こちらは有償修理をする方に向けた内容になりますので、保証書を使用する方は、飛ばしても構いませんが、今後のために読んでおいても損にはなりませんよ。

ネットの執事さん

2.有償修理をする場合は、予算のボーダーラインを決める

保証期限が切れてしまった人は、有償修理を依頼することになりますが、ここで考えなければいけないのが、費用を払って修理に出すべきか、新しくパソコンを買い直すべきかの選択です。

パソコンの寿命は、一般的に「5年」程度といわれています。

長く使っていると、どうしても様々なパーツに劣化が生じて故障が発生します。どのパーツが故障しやすいのか、使用年数に比例して故障する確率が上がるパーツを順位付けしてみました。

劣化によるパーツ故障率ランキング

デスクトップパソコンの場合

  • 1位.ハードディスク(HDD):3年
  • 2位.光学ドライブ(ODD):3~4年
  • 3位.電源ユニット:3~5年

ノートパソコンの場合

  • 1位.ハードディスク(HDD):3年
  • 2位.光学ドライブ(ODD):3~4年
  • 3位.ファン・バッテリー:3~5年

※あくまで目安になりますので、ユーザーの使用状況によって、異なることもあります。

ランキングからもわかるように酷使されている各パーツの寿命の目安は、大体3~5年程度になります。またメーカーではパーツの保存が3年程度といわれており、修理を受け付けてくれないことがあります。

そして3~5年といえば、寿命のもう1つの定義として上がるパソコンの性能(スペック)などにも不満が出てくる時期になるので、修理費が高いと感じる場合は、新しいパソコンの購入を検討するのも1つの手段です。

使用年数が3年以上経過していて修理費が5万以上なら買い換えを検討した方が今後のためにも良いと思います。

ただパソコンに愛着があってどうしても修理したい方は、いかに安く信頼できる修理業者に依頼するのかが、ポイントになると思います!

次は、パソコンを修理に出す前に行っておいた方が良いことを一緒に確認していきましょう!

ネットの執事さん

3.パソコンを修理に出す前に行っておいた方が良いこと

修理に出す前に必要な全てのデータのバックアップを取る

修理業者によって修理方法は異なります。意外と知られていないのですが、メーカーのサポートに依頼すると、データがリカバリー(初期化)されてしまうことがあります。

リカバリーが行われるとどうなるか、わかりやすく説明すると、パソコンを購入後、初めて電源を入れて起ち上げた時の状態に戻ります。そのため、バックアップ取るなど事前に準備を行っておかないと、今パソコンの中にある大事な写真・動画・音楽など、ありとあらゆるデータが全て消えてしまいます。

知らずに修理に出してしまい、取り返しのつかない事態になってしまっている方も多いようです。

先程、保証期間内であれば、無料で直せるメーカーや販売店に修理を依頼した方が良いとお勧めしましたが、これはあくまでもバックアップを取ってから、修理に出すことを想定しています。

メーカー(購入店舗)へ修理に出すと、データに関係ない修理でもデータ消去の同意を求めてくることが多く、こちらに修理へ出す場合は、リカバリーされて返ってくると考えておいた方が無難です。

バックアップの取り方は、下記の記事で紹介していますので、修理後に困らないよう必要なデータのバックアップは、全て取るようにしましょう。

データやファイルのバックアップを取る方法

ブラウザに登録している「お気に入り」のバックアップを取る

意外と忘れがちですが、ブラウザのお気に入り登録が消えてしまうと、困ってしまう方は多いのではないかと思います。特に登録数が多い方は、もう1度、登録するのにも時間がかかりますので、バックアップを取っておきましょう。

最後は、意外と気になるパソコンの中の個人情報について、不安に思う点を一緒に確認していきましょう!

ネットの執事さん

4.パソコンの中にある個人情報について

個人情報の流出などの不安を解消する

冒頭でも少しふれましたが、パソコンは個人情報の宝庫で、そのパソコンを修理に出すとなると、個人差はあるかもしれませんが、個人情報の流出などに対し、不安を感じる人は多いと思います。

メーカー(購入店舗)、全国展開を行っているパソコン専門の修理業者なら、信頼性を重視しているので、まずそんなことは考えられませんが、安いからといって、よくわからない業者に修理を依頼する場合は、注意が必要です。

不安を感じる方は、バックアップを取り終えたら、パソコンの中に入っているデータを全て消して、修理に出す方が安心できるかもしれません。

パソコンにログインするユーザアカウント・パスワードについて

パソコンにログインする際に入力するユーザアカウントのパスワード、指紋認証についてどうすれば良いのか、意外と気にされている方が多いようです。

修理を依頼された際にスタッフに聞かれ、教えても問題ない方は、そのまま伝えても良いかと思います。また指紋認証を設定している場合は、解除しておく方が良いでしょう。

ただ人に教えるには少し気持ち悪いと思う方や、中には絶対に教えたくない方もいると思います。

ユーザアカウントのパスワードについては、修理後に変更することが可能です。少し気持ち悪いと思う方は、修理後に変更してしまいましょう。

どうしてもパスワードを教えることに抵抗がある場合は、出張(訪問)という形の修理をお勧めします。

ブラウザに登録しているログインID・パスワードについて

インターネットで便利に買い物ができるようになった反面、どのサイトでもログインが必須になり、ID・パスワードが求められるようになりました。

便利になったとはいえ、数多くのID・パスワードを管理するのは大変で、あまり使わなくなってしまったものに関しては、忘れてしまっていることもあると思います。

同じパスワードを使い回している人なら、紙にメモを取っている人もいるかもしれませんが、パスワードを強固にする為、パスワードを自動生成して、全て別のパスワードにしている方も中にはいると思います。

そうなると全てのパスワードを覚えることは出来ず、パソコンのメモ帳やExcelなどに情報を入れている方もいるかもしれません。ですが、これは少し危険なので、紙にメモを取るか、別途、USBなどに保管して、気になる人は修理に出す前には、消すようにしましょう。

またログインID・パスワードを以下の様な名前でパソコン内に保存している場合は、特に注意するようにしましょう。

フォルダやファイル(メモ帳など)に付けない方がいい名前

  • ・パスワード、パス、ログイン、暗証番号、秘密…など
  • ・PASSWORD、PASS、ID、LOGIN、PIN、SECRET…など
  • ・Amazon、楽天、YAHOO…など
  • ・UFJ、三井住友、銀行…など

Amazonなどのサイト名で「買い物・ショッピング・SHOPPING」、YAHOOなら「オークション」、UFJなら「銀行」など、そのまま連想してしまう名前も避けましょう。

ワンポイントアドバイス

ブラウザに登録しているログインID・パスワードが多すぎて困っている人は、これを機に用途別に3種類のID・パスワードを決めて、使い分けるようにしましょう。3個程度のパスワードであれば、紙にメモをして保管することも可能で、やはりアナログな手法が1番安心できるかと思います。

またID・パスワードの入力は3回まで(失敗は2回まで)という制限がある場合もありますので、3個程度にしておくほうが、色々と便利かもしれません。

ログインID・パスワードの管理方法について
パスワードの種類 用途別 備考
最強 ショッピングや銀行でクレジットカード情報などお金が関わる場合 Amazon、YAHOO、ネットバンク銀行など
強力 個人情報の入力が詳細な場合 住所入力が番地まで必要な場合など
普通 個人情報の入力が簡易な場合 住所入力が都道府県程度など

「最強」と「強力」に関しては、難しいパスワードを考えるのは大変だと思います。パスワード自動作成ツールが存在しますので、こちらを利用しましょう。(※最強の場合、登録サイトによっては、パスワードに使用できない文字列を含んでいることもあります)
「普通」に関しては、今まで通り好きなパスワードを設定しても問題ないと思います。

またネットの執事さんの知り合いに少し変わった方法で保存している方がいました。

どうしても各サイトでログインID・パスワードを変えたい方は、併せて紹介しておきますので、参考にしてみて下さい。

メモ帳に好きなアーティストの歌詞などを書き、メモ帳のスクロールバーが2スクロール以上なったところにID・パスワードを一覧にしてまとめている、珍しい保存方法です。確かにこれなら、本人にしか解りませんね。

仕事で使う資料やデータ、プライベートの写真・動画について

デスクトップに置いている仕事で使う資料やデータ、マイフォルダなどに入ってるプライベートの写真・動画についても注意が必要です。

パソコンを修理する技術者は圧倒的に男性が多いです。メーカーなど大きな企業なら信用が第一なので、安心できると思いますが、よく解らない業者であれば、どんなスタッフがいるか解りません。特に子供・若い女の子の家族の写真を持っている方や趣味でコスプレをされている方も出来るだけバックアップを取って、修理に出す前に消しておきましょう。

この時、ついでに壁紙も初期設定のものに変えてしまう方が無難でしょう。

もしかしたら、オタクと呼ばれる方かな?…と想像されたかもしれませんが、オタク=危ないというわけではなく、オタクとは自分の好きな事や興味のある分野に対し、強い関心を持ちとことん没頭しているだけで、マニア・知識人・学者とあまり変わりません。オタクだからと妙な偏見を持たないようにしましょう。どちらかというと謙虚で常識を持った方が殆どです。

ブラウザの履歴について

意外と気にしてしまうブラウザの履歴。自分がどんなサイトを閲覧していたのか、あまり人に知られたくないですよね。気になる人は、修理に出す前に消してしまいましょう。

最後に初心者の方は見落としがちですが、色々とデータを消した後は、最後に「ゴミ箱」の中を確認して、「ゴミ箱」の中に入っているデータも全て消しておきましょう。

パソコンをどうやって修理に出せばいいか、修理に出す前に色々と準備が必要なことが、わかりましたか?

ネットの執事さん

ネットの執事さんからのアドバイス

パソコンを修理に出す前の注意点をまとめましたが、いかがでしたか?

パソコン修理を依頼する際、1番大事になってくるのは、バックアップを取っておくということです。パソコンの中のデータやパスワードなどの個人情報を気にされる方がいると思いますが、いくら消してもパソコンを修理する技術者なら消したデータさえも元に戻せてしまうのも事実です。

どうしても不安が解消できない方は、修理に出す前に必要なバックアップを取った後、自分でリカバリしてしまうのも1つの手段です。

リカバリしてしまえば、技術者といえど本気を出して取りかからないと、簡単には元に戻せないでしょう。ただハードウェア的な故障でなければ、大抵の故障はリカバリを行ってしまえば、直ってしまうことも多く、修理に出した際、メーカー側で故障原因を突き止めることが出来なくなります。

リカバリ後にインターネットの再設定を含め、パソコンを元の状態に戻せる方は、そもそも修理に出す必要性があまり無いかもしれませんが、戻せない方はリカバリを行わず、メーカー(購入店舗)、全国展開を行っているパソコン専門の修理業者に依頼するのが良いのではないかと思います。

既にパソコンが起動せず、何もできない人は、費用が少しかかっても信用出来る業者を選ぶようにしましょう。

修理に出すためとはいえ、パソコンの中を人に見られてしまうことに不安を感じたり、ログインするパスワードを教えることに抵抗がある場合は、出張(訪問)という形の修理をお勧めします。

出張修理なら、スタッフが自宅に訪問し、目の前で修理してくれます。見られたくないもの・教えたくないものがあれば、出張修理を依頼する際に相談して、その場面では、自分で操作させてもらうようにしましょう。

修理の依頼方法の種類は幾つかあり、もう少し各業者や費用相場などを詳しく知ってから修理に出したい方は、「パソコン修理業者の対応・特徴・費用相場を徹底比較【有償修理版】」を読んで、自分がどこに出すのが1番なのか検討してみてください。

自分に合ったパソコン修理業者を探そうと思っている方は、噂の口コミ評判は本当?パソコン修理業者10社から実際に見積もりを取ってみました!を参考にしてみてください。

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