CPUはパソコンの頭脳とも言われ、パソコンの性能を決定する非常に重要なパーツの一つです。CPUは故障のしやすさでいうと低い方で、まともに使っていればなかなか故障することはありません。この記事では、CPUが故障した時の症状や前兆、寿命について詳しくご紹介していきます。
故障した時の症状一覧
CPUが故障するとどのような症状が起こるのでしょうか。
ここでは、CPUが故障したときの症状についてご紹介していきます。
1.Windows起動中、頻繁にフリーズする
Windowsを起動中にロゴマークが出たあたりでフリーズする場合、CPUの故障が疑われます。特にフリーズが頻繁になってきたり、画面になにも表示されなくなった場合は、注意が必要です。
2.パソコンが起動しなくなる
CPUが故障すると、パソコンが起動しなくなる恐れがあります。前述したフリーズ現象の後に発生した場合は、CPUの故障を特に疑いましょう。
3.パソコンが再起動を繰り返す
パソコンが再起動を繰り返すような場合も、CPUの故障が疑われます。特に前述したフリーズ現象の後に発生した場合は、CPUが故障している可能性が高まります。
4.突然、パソコンの電源が落ちる(熱暴走)
使用中に突然パソコンの電源が落ちてしまう場合、CPUが熱暴走を起こしている可能性が考えられます。一度、パソコンの中にホコリが溜まっていないか確認してみましょう。また、CPUの冷却ファンが正しく動いているかどうかも確認しましょう。熱暴走が頻繁に起こると、CPUに負担がかかり、別の故障の原因にも繋がる可能性があります。
故障診断方法
CPUが故障しているかどうか診断するためには、以下のような方法があります。症状にあわせて、試せるものから実行してみましょう。
1.CPU以外のパーツを取り外す、または付け替える
CPU以外のパーツ(メモリ、グラフィックボード、電源、マザーボード等)を組み替えてみて、問題が発生するかどうかチェックすることで、不具合の原因がCPUであるかどうか特定できる場合があります。
ただし、電源やマザーボードの交換は、専門的な知識が必要になりますので、パソコンを自作するくらいの知識がない場合はやめておくのが無難です。
2.BIOSがCPUを認識しているか確認する
パソコンを起動後、BIOS画面でCPUが認識できているかどうか確認してみましょう。BIOS画面でCPUが認識できていない場合、CPUが故障している可能性が考えられます。
3.CPUの温度が上がりすぎていないか確認する
CPUの温度が上がりすぎている場合、熱暴走と呼ばれる症状が発生してパソコンの電源が落ちてしまう場合があります。「HWMonitor」、「Open Hardware Monitor」、「HWiNFO64 / HWiNFO32」等のフリーソフトを使用することで、CPUの温度を計測することができますので、熱暴走の防止に役立てましょう。
もしも温度が上がりすぎていた場合、パソコン内のホコリを除去したり、CPUの冷却ファンが故障していないか確認しましょう。
それでも不調の原因が特定できない場合は…
CPUの故障症状は他のパーツが不調な場合と症状が似ているため、特定が比較的困難です。また、CPUの故障を特定するためには、パソコン内のパーツを入れ替えたりする必要があるため、メーカー修理や専門業者への依頼も検討してみることをおすすめします。
故障の前兆一覧
ここではCPUが故障する前兆について見ていきましょう。
CPUが故障する前兆が発生したら、本格的に故障する前に対策を行うことが重要です。
1.Windows起動中、たまにフリーズする
Windows起動中にフリーズすることがある場合、CPUが故障する前兆かもしれませんので、注意しましょう。
2.突然パソコンの電源が落ちることがある
突然パソコンの電源が落ちてしまう場合、CPUの熱暴走や故障の前兆かもしれません。
寿命を延ばす方法
CPUの寿命は、パソコンの構成部品の中では最も長く10~20年程度は使用できると言われています。ただし、パソコン内のホコリ等によって熱暴走を繰り返したり、冷却ファンが正しく動作していない場合、早く故障してしまう場合もあります。