急いで修理したいけど、どうすれば良いの?状況に応じてパソコン修理業者を選ぶ

パソコンのリカバリー(初期化)を行う前の注意点と具体的手順

パソコンは使用していると必ず何かトラブルが発生します。動作が不安定になったり、エラーが発生するようになることがあります。

原因を特定できない、色々な対処方法を試しても問題が解決しない事態に見舞われた場合の対処方法の1つとして、リカバリー(初期化)を行います。

リカバリーとは、パソコンを購入時の状態に戻すことで、対処方法としては究極の最終手段といえます。

作業を行う前には必ずバックアップを取りましょう。

またリカバリーの作業よりも、リカバリー前後に行う作業に時間がかかりますので、初めてリカバリーをやってみようという方は、覚悟してから試してみましょう。

ただし問題がハードウェア(機械側)側にある場合は、リカバリーを行っても解消されませんので、十分に考えてから行ってください。

※初心者の方や自信が無い方は悪化させてしまい、元の状態に戻せなくなる恐れがありますので、メーカーのサポートか専門知識を持ったパソコン修理業者に必ず依頼しましょう。

まずは、どんな時にリカバリーを行えばいいか一緒に確認していきましょう!

ネットの執事さん

原因

原因 対処方法 対応難易度
ソフトウェア(内部のソフト)側の問題
ソフトウェア・OSやドライバーの
インストールによる不具合
パソコンのリカバリーを行う
>リカバリー手順を確認する
上級者:★★★★★
ウイルスに感染してしまい、
完全な駆除ができない
上級者:★★★★★
色々な対処方法を試しても問題が
解決しない・原因が特定できない
上級者:★★★★★
ハードウェア(機械側)側の問題
明らかなメモリ不足・
パソコン内部のパーツの故障
故障しているパーツの修理
サポートや販売店・修理業者へ依頼
または買替検討
上級者:★★★★★

>対応難易度の詳細はコチラ

つぎは、リカバリー前の注意点・やっておきたいこと、リカバリー後に必要になる作業を一緒に確認していきましょう!

ネットの執事さん

リカバリー前の注意点・やっておきたいこと

1.必要な全てのデータのバックアップを取る

リカバリーを行うとパソコンは購入時の状態まで戻ります。購入後に取り込んだソフトや作ったテキストデータ、写真・動画・音楽ファイルなど、パソコンの中に入っている全てのデータが消えてしまいます。

リカバリー作業を行う前には、必要なデータのバックアップを全て取りましょう。

バックアップを取る方法

リカバリーで消えてしまうもの

  • ・すべてのアプリケーション
  • ・インストールしたソフト
  • ・ネット接続の設定内容
  • ・ソフトを使って作成したテキスト(ワードやエクセルのデータなど)
  • ・ダウンロードした音楽や動画
  • ・デジカメなどから取り込んだ画像
  • ・やりとりした電子メール

つい忘れてしまいがちですが、インターネット閲覧時に「お気に入り登録」していたURLなども消えてしまいますので、事前にURLを保存しておきましょう。

ネットの執事さんからのメッセージ

冒頭でも触れましたが、リカバリーの作業よりもリカバリー前後に行う作業の方に時間がかかります。

リカバリー作業だけなら完了まで2時間~数時間、長くて丸1日ほどですが、この他にリカバリー前の事前準備、リカバリー後に以前と同じ状態でパソコンを使用できるように戻す作業が加わります。

非常に時間がかかりますので、余裕がある時に行うようにしょう。

リカバリー作業でかかる時間の目安

  1. リカバリー前の事前準備(バックアップなど)
    2時間~数時間、長くて丸1日(データ量に比例して作業時間が延びます)
  2. リカバリーの作業時間
    2時間~数時間、長くて丸1日
  3. リカバリー後、以前と同じ状態でパソコンを使用できるように戻す
    2時間~数時間、長くて丸1日(データ量に比例して作業時間が延びます)

全ての作業を行っても、最長2~3日かかると考えておけば、問題ないでしょう。

1日程度で終わる方は、パソコン上級者でヘビーな使い方をされている方から、きっと羨ましがられると思います。

次にリカバリー後に発生する作業を事前に確認しておきましょう。

リカバリー後に必要になる作業

1.パソコンの初期設定

パソコンが購入時の状態に戻りますので、ユーザーが購入後、初めてパソコンを起動した時に行った、初期設定が必要になります。またWindows内で壁紙やカラーの変更などを行っていた場合も再設定が必要になります。

2.インターネットの初期設定

インターネットの接続設定も全て消えてしまいますので、初期設定から自分で行わなければなりません。パソコンに慣れていない方がリカバリーを行った場合、もしかしたら1番ハードルが高い作業になるのかもしれません。

3.インストールした全アプリケーションソフトの入れ直し

今、使用している「Excel/Word」といったOffice、ウイルス対策ソフトなどアプリケーションソフトも全て消えてしまいます。パソコンを以前と同じ元の状態に戻すには、全てのアプリケーションの再インストールが必要になります。

その際、各アプリケーションソフトを購入・ダウンロードした時に入力した、ログインパスワードやプロダクトキー(英数字25文字で構成)は、絶対に必要になります。

これらの情報をパソコンの「メモ帳」などで保存している方は、必ずこのデータのバックアップを取りましょう。手書きでメモされている方も、リカバリー前にこれらの情報が全て揃っているか、確認を行うようにしましょう。

4.周辺機器のドライバーのダウンロード(必要な人のみ)

使用していたプリンターやスキャナなどの周辺機器を再び使えるようにするためには、ドライバーのインストールも必要になります。

対処方法の中でも究極の最終手段といわれるリカバリーですが、凄く大変な作業ということが、お分かりになりましたか?
それでも試したい方は、手順を一緒に確認していきましょう!

ネットの執事さん

対処方法を試す場合は、必ず自己責任の上で行ってください。万が一、症状が悪化しても当サイトでは責任は持てません。自信がない方は、メーカーのサポートか専門知識を持ったパソコン修理業者に相談することをお勧めします。

リカバリーの手順

上級者:★★★★★

リカバリー(初期化)の手順はいくつか存在しますが、リカバリディスクがある場合は、リカバリディスクを使用したリカバリを行ってください。

※バックアップなど、リカバリー前の準備を行っていない方は、まずリカバリー前の注意点・やっておきたいことを読みましょう。

最終警告となりますが、初心者の方や自信が無い方は悪化させてしまい、元の状態に戻せなくなる恐れがありますので、メーカーのサポートか専門知識を持ったパソコン修理業者に必ず依頼しましょう。

リカバリディスクがある場合

リカバリーディスクから起動する手順

メーカーや機種によって異なるため、ここでは一般的に行われる手順を参考までに紹介します。

まずは、付属のリカバリーディスクをCDドライブにセットします。起動後、メーカーロゴが表示されている間に「F2キー」を複数回押します。
※Lenovoは「F1キー」、HPは「F10キー」、ノートPCでは「Fn」キーと同時押しが必要な場合があります。

BIOS画面が立ち上がったら、キーボードの「→」キーで「Boot」タブへ移動し、「USB CDROM:」または「ATAPI CDROM:」の後ろにリカバリーディスクを入れたドライブが表示されていることを確認します。
キーボードの「↓」キーで、確認したドライブの表示までカーソルを移動させ、「F6キー」を押してリストの1番目へ移動させます。
「F10キー」を押すと英語で「変更を保存して終了しますか?」というメッセージが出るので、Yesを選択してEnterを押します。
再起動が自動でかかるので、画面の項目に従って進んでいけばリカバリーは完了です。

リカバリー後は、次のような作業を行い、リカバリー前の状態になるように近づけていきます。
・インターネットの接続設定をする
・Windows Updateを実行する
・セキュリティ・ウィルス対策ソフトを設定する

パソコンメーカーによって手順が異なるため、詳しくは説明書を確認するか購入したメーカーへお問い合わせください。

リカバリディスクがない場合

パソコンによって、ハードディスク内にリカバリー領域を持っている場合があり、リカバリーディスクが無くてもリカバリを行うことができます。

最近のほとんどの機種は、リカバリー用のデータはパソコン内に内蔵されていますが、富士通だけは外部ディスクを採用しています。ハードディスクが故障した時のことを考えると、確かに安全だと言えます。

HDDリカバリー領域(HDD)から起動する手順

手順はとても簡単で、ハードディスク内にあるリカバリー用のプログラムを起動させるだけです。スタートメニューから各種プログラムを調べると、パソコンメーカーと同じ名前のフォルダがあり、通常はその中にリカバリー用のプログラムが格納されています。

USBフロッピーディスクドライブや外付けハードディスクなどを接続した状態では、リカバリーが正常に行われない場合があるので注意してください。
また、途中で電源を切るなどして、リカバリーを中断すると、Windows が起動しなくなったり、データが消失してリカバリーを実行できなくなる恐れがあります。

リカバリー後の手順は、ディスクで起動した場合と同じです。
メーカーによって手順や操作が異なることがあるため、詳しくは説明書を確認するか購入したメーカーへお問い合わせください。

上記の対処方法を行っても症状が改善されない場合、どこかのパーツ(部品)が壊れている恐れがあります。

ネットの執事さん

ネットの執事さんからのアドバイス

対処方法の中でも究極の最終手段といわれるリカバリーは、上手くいきましたか?明らかなメモリ不足や問題がハードウェア(機械側)側になければ、これでほぼ解消されているかと思います。

リカバリー後の作業も大変だと思いますが、あと少しですので、頑張りましょう!

初心者の方や自信が無い方も自分でリカバリーしてみたいと思ったかもしれませんが、元の状態に戻せなくなる恐れが高いので、必ずメーカーのサポートか専門知識を持ったパソコン修理業者に依頼しましょう。

1点注意となりますが、お金がかかるからといって、パソコンに詳しい人にやってもらおうと、安易に考えてはいけません。パソコンの上級者の方でも、実はうんざりしてしまうほど時間がかかるのがリカバリー作業ですので、覚えておきましょう。

対処方法を試したけど直らない、難しくて出来なかった方は、パソコンを修理に出そうか考えていると思います。

hituzi

早く修理に出したい気持ちもわかりますが、修理に出す前に確認しておきたいこと・決めておいた方が良いことが色々とあります。特に初心者の方には、修理を依頼する時の悩みや疑問の解決にもなると思いますので、下記の記事を参考にして、修理に出してみましょう!

パソコンを修理に出す前の注意点

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加