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起動時に鳴るビープ音から故障・不具合の原因を特定する方法(対応一覧表)

パソコンが起動しない時、「ピーッ」または「ブーッ」という警告音が鳴ることがあります。これは「ビープ(Beep)音」と呼ばれるもので、パソコンを起動させるハードウェアを管理するためにあるBIOS(バイオス)というシステムが、なんらかの不具合を感知した時に鳴らして、エラーを知らせています。

このとき、感知された不具合の種類によって、音の鳴り方や鳴る回数など変わりますので、そのパターンを知っていれば、ビープ音から、今起きている問題を特定することができます。

ただし原因がわかったとしても初心者の方が直せるものではありませんので、サポートや販売店・修理業者へ依頼する場合などに、症状を伝える1つの手段としましょう。

BIOSにはいくつか種類があり、その種類によって、同じ不具合でも鳴り方が異なります。まずはBIOS種類をみていきましょう。

ネットの執事さん

BIOSの種類を確認する

BIOSの種類は、スタートメニューから[システム情報]→[システム概要]を開き、[BIOSバージョン/日付]という項目で確認できます。

bios

上記の例では、DELLの独自のBIOSが使用されていることがわかります。

一般的には「AWARD」または「AMI」といったBIOSが多いですが、例のようにメーカーが独自のものを使用していることもあります。また、最近はBIOSの代わりに「UEFI」というシステムが使われていることもありますが、ビープ音に関する仕組みは同じです。

それでは、ビープ音から問題を一緒に確認していきましょう!

ネットの執事さん

対処方法を試す場合は、必ず自己責任の上で行ってください。
万が一、症状が悪化しても当サイトでは責任は持てません。初心者や自信がない方は、パソコンの専門知識を持ったメーカーや販売店・パソコン修理業者に相談することをお勧めします。

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AMI BIOS ビープ音一覧とエラー内容

ビープ音 エラー内容 問題が考えられる場所
短音×1回 リフレッシュエラー メモリ
短音×2回 メモリパリティーエラー
短音×3回 メモリエラー
短音×4回 メモリエラー マザーボード(M/B)
短音×5回 プロセッサーエラー CPU、ファン
短音×6回 Gate A20エラー マザーボード(M/B)、CPU、キーボード
短音×7回 プロセッサーに例外割り込みエラー マザーボード(M/B)、CPU
短音×8回 グラフィックカードがないかメモリが不良 ビデオアダプター
短音×9回 ROM チェックサムエラー CMOSの設定
短音×10回 CMOS シャットダウン時のレジスタへの読み書きエラー マザーボード(M/B)
短音×11回 キャッシュメモリーエラー マザーボード(M/B)、CPU
長音×1回 正常に起動(エラーではありません)
長音×2回 POSTエラー(CMOS設定の不具合) CMOSの設定
長音×1回・短音×2回 ビデオシステムエラー BIOSの不具合
長音×1回・短音×3回 メモリテストエラー メモリ
長音×1回・短音×8回 ディスプレイテストエラー グラフィックカード

Award BIOS ビープ音一覧とエラー内容

ビープ音 エラー内容 故障が考えられる場所
短音×1回 正常に起動(エラーではありません)
短音×2回 CMOS設定エラー CMOSの設定
長音×1回・短音×1回 DRAMエラー BIOSの不具合
長音×1回・短音×2回 ビデオアダプタエラー ビデオアダプタ、モニタのケーブル
長音×1回・短音×3回 ビデオカードがないかビデオRAMが不良 ビデオカード
長音×1回・短音×9回 BIOS ROM エラー BIOSの不具合
長音が連続 メモリエラー メモリ
短音が連続 電源の問題 電源供給部分
高い音の長音が長く続く 熱の問題 ファン、内部のホコリ
高い音と低い音が繰り返し鳴る CPUの問題 CPU

UEFI BIOS ビープ音一覧とエラー内容

ビープ音 エラー内容 故障が考えられる場所
短音×1回 正常に起動(エラーではありません)
短音×3回 メモリエラー メモリ
短音×5回 ディスプレイカードエラー ディスプレイカード
高い音と低い音が繰り返し鳴る 熱の問題 ファン、内部のホコリ

以上、ビープ音一覧とエラー内容をまとめてご紹介しました。パソコンのトラブル時に、問題を絞り込むヒントになればと思います。

ネットの執事さん


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