「Windowsの最後のバージョンになる」とMicrosoftが明言した、期待のWindows10。
ですが、少し世間を騒がせているようです。
2016年9月末日、Windows10用の更新プログラムパッケージ「KB3194496」が配布されました。しかし、この更新プログラムを適用した一部のパソコンで、いくつかの不具合が発生しているという報告が挙がっています。
全てのユーザーに発生するわけではないため、ネット上には、まだ情報が少ないようです。そこで独自に情報を収集し、一連の流れから対処方法まで、まとめてみました。
Windows10 Update「KB3194496」による主な不具合
- 更新プログラムが終わらない…。
- 更新プログラムのインストールに失敗し、更新が繰り返される。
- インストールに失敗後、Windowsが起動しない。
- マウス・キーボードなどの周辺機器が反応しない。
- インターネットの回線速度の低下。
「KB3194496」とは何か?
Windowsでは、運用中に発見された不具合や新機能を追加するために「更新プログラム」というものを配信しています。この更新プログラムは「Windows Update」を通じてユーザーのパソコンに自動的にダウンロードされる仕組みになっています。
「KB3194496」は、この更新プログラムにつけられた名称です。
基本的に開発をしているマイクロソフト側での内部名称であり、公開された名前ではないので、一般ユーザーには馴染みが薄いものとなっています。
「Windows Update」のプログラムですから、自動更新を無効にしていない限り、全てのユーザーのパソコンに自動的に適用されます。
この更新プログラムはWindows10用で、Windows7やWindows8.1の「Windows Update」でダウンロードされることは、まずありません。
この報告により、Microsoft社は10月6日に「KB3197356」を配信。
ですが、この配信された更新プログラムでも修正されたのは軽い問題のみで、依然、これらの症状は発生している様子です。さすがに起動しなくなる不具合は深刻で、今回のアップデートにより、Windows10やMicrosoftに対する不信感が生じてしまったことは、拭えません。
しかし、Windows10を魅力的と感じているネットの執事さんは、発表されたばかりのOSの不安定さについては、少し甘めに見守りつつ、今後の更新プログラムによる安定さに期待をしていきたいと思います。
対処方法
「KB3194496」をインストールしても、必ず不具合が出るわけではありませんが、もし不具合が発生してしまったら、今のところ、次の対処方法以外、回避するのは難しいでしょう。
Microsoftから修正パッチが出るのを待つ
海外サイトで「KB3194496」を回避する方法が発見されていますが、Microsoftからの修正パッチが出るのを待った方が良いでしょう。アンインストールが可能なら、行いましょう。
アンインストールしても治らない場合は、システム復元を試す
システムの復元が正常に行われない場合があります。症状が悪化してしまう恐れがありますので、リスクを踏まえた上で、自己責任で行いましょう。
まとめ
インターネット上でWindowsに関するトラブルが報告されると「自分の環境でも発生するのではないか」と不安になってしまいがちですが、ごく一部のユーザーのパソコンで発生してる状態で、何事もなく更新できているパソコンの方が多いです。
今回、トラブルに見舞われなかったパソコンでは、今後、このトラブルが発生することはありません。ただWIndowsのアップデートでは、度々このようなことが起こる為、今後、更新プログラムによる同様のトラブルが発生する可能性は、皆無とはいえません。
セキュリティアップデートの場合は、早急な対応が必要ですが、今回のような定例アップデートの場合、まずは様子を見てからユーザー自身で判断し、アップデートする必要があるのかもしれません。